四国林道ツーリング2003        モン記

 2003年7月18日(金)〜2003年7月23日(水)
 参加者 松○氏:XR250、嶋○氏:XR600R、藤○氏ランツァ、上○氏:
CRM250AR、柳○氏:XR600R、私:XR250R

7月18日
金曜日、天気は雨。今日は四国ツーリングの出発日である。今年初めて四国林道ツーリングに参加することになった。仕事から帰ってきて最終準備をする。今週はずっと四国ツーリングの準備で忙しかったが、なんとか準備できた感じだ。
先週サイドバックも中古で購入した。しかし今日の天気は運悪く雨だ。さっきまで、ものすごくかなり激しく降っていた。
荷物類に防水対策を施してカッパを着て試走してみる。ダブダブしたカッパは風でバタバタして走りにくい。
「だめだこりゃ」と思い、違うカッパに着替えなおす。そしていざ出発!雨は小雨だ。
嘉麻峠を超え合流場所のドライブインに向かう。まっくらな峠をXRの暗いライトで一人走るのはかなり怖かった。
途中前が見づらくてガードレールにぶつかりそうにもなる。そして待ち合わせのドライブインでみんなと合流。
私以外は全身防水対策を施していて完璧だ。悲しいことに私のブーツの防水対策は買い物袋(T_T)
ブーツカバーを持っていなかったので仕方ない。みんな揃ったところで、隊列を組み別府港に向かう。
雨は止んでいた。やっぱり同じ仲間と一緒に走るのは楽しい。あっという間に別府港に着いた。
乗船手続きをしてみんなでビールを飲む。

19日
日付は変わって19日土曜日午前2時、三崎港行きのフェリーに乗船。しばらく雑談をして、わずかな睡眠をとる(30分くらい)。
午前4時四国上陸。目的地の別府峡温泉に向かう。上陸早々、いままで味わったことのない濃霧に襲われる。
視界はmくらいだっただろうか。ペースが落ちる。先頭の人が一番怖かっただろう。
私は前を走るテールランプを頼りに走った。その後濃霧も晴れて順調に走る。夜が明けて、道路脇の休憩所で朝食の準備をする。飯盒で米を炊き、ラーメンにマーボ春雨。豪華な朝食にお腹は大満足だった。
このころ九州では記録的な大雨により各地で洪水が起こり大変なことになっていたらしいが、私たちはカヤの外でした。そしてしばらく順調に走っていたのだが、バイクの排気ガスが白いよって指摘されていたのでオイルを確認したら減っていた(+_+) オイルを消費しながら走る4ストエンジンとなってしまっていた。途中ホームセンター
でオイルを購入(これが安売りでかなり得した)、オイルを継ぎ足した。昼過ぎ、高知経由でようやく別府峡温泉に到着 。
キャンプ場のバンガローを借りることになった。炊事場の屋根の下にバイクウェアーやら靴下やらを干す。臭かった。ここで四国在住の三○氏と合流。三○氏はトランポのハイエースで登場。食料、ビール、木炭などいろいろ用意してくれた。夕飯前にみんなで別府峡温泉に入り長旅の疲れを癒す。

入浴後、バーベキューの宴へと進んでいった。ビール、牛肉に鶏肉に豚肉。野菜、にんにく。卵うどん。
いろいろな食材でおおいに満足し盛り上がった。嶋○氏のトークはかなりおもしろい。
しかし昨夜からの夜通しの運転で疲労困憊(ひろうこんぱい)であったため、私は午後9時くらいに就寝してしまった。
そしてその夜に事件は起こっていたのだ。「柳○寝袋強奪事件」だ。この事件の全貌はこうだった・・・。
夜中、みんな一緒にバンガローで寝袋に身を包み寝ていた・・・。そこに雨が降り出したらしい。
そのころ藤○氏がトイレに立って寝床を抜け出したのである。
その後バンガローの屋根を叩く雨の音で目を覚ましたらしい柳○氏がバンガローの軒先に置いてあったブーツが気になる。そしてブーツを雨で濡れない場所に移動させてまた寝たらしいのである。その後トイレに行っていた藤○氏が戻ってくると、なんと藤○氏の寝袋で柳○氏がグースカ寝ていたのである!!「オイ!」と柳○氏はたたき起こされてどかされたそうだ。一見、寝ぼけた柳○氏が起こした事件みたいだが、実はこれは柳○氏が巧妙に仕組んだ犯罪であったらしい。真相は柳○氏のアルミロール
マットは薄っぺらで背中が痛かったみたいだ。そこで藤○氏がトイレに立ったチャンスを狙い、寝心地の良い藤○氏のアルミロールマットの寝袋にもぐりこむ。そしてトイレから戻ってきた藤○氏が間違って柳○氏の寝床に入り、寝心地の悪い寝袋で寝かせようとくわだてた事件だった(笑)。


20日
翌朝、天気は曇り。今日20日は剣山スーパー林道を往復する予定だ。朝食を済ませバイクの準備に取りかかる。ウエストポーチには継ぎ足し用のオイルを装備する。そして出動!剣山スーパー林道はキャンプ地から近い。スタート地点で記念撮影をする。
なんとスタート地点から山の家までタイムレースするらしい。私は下手なのでゆっくり走ろうと思っていた(早く走れないだけ)。30秒間隔でスタートする。私は2番手スタート。スタートして少し走ったくらいで4番手スタートの柳○氏から抜かた。
かなり早い!その後3番手スタートの上○氏に抜かれる。林道は走りやすいフラットダート。林道の横はガードレールのない崖だ。落ちたら命の保障はない。安全スピードで走り山の家に到着。
そこで山の水を飲んだ。かなりおいしい水だった。山の家からはみんなで走る。他のバイクや車も走っている。対向車と何度かぶつかりそうになった。危なかった。私は3番手を走っていたのだが、しばらく走っていると後続の車両が来なくなった。
しばらく待っても来ないので心配になり戻る。すると、三○氏が転倒したとのこと。骨折したかもということだった。
運良く通りがかったワゴン車に事情を話して電話のできるところまで輸送してもらい、三○氏の後ろを走っていた
松島氏がそのワゴン車の後をバイクで付き添って行ったらしい。その後残ったメンバーで林道を往復する。
険しい山々の間を通っている片道87キロの林道はボリューム満点だった。
林道を往復し終えてキャンプ地に戻ると三○氏と松○氏がいた。鎖骨を骨折していたとのことだったが、三○氏は車を運転して帰って行った。

21日
海の日の朝。天気は大雨。今日は大森川ダム周辺へ移動する日だ。
雨の中荷物をバイクに積み込む。キャンプに来ている他の人たちが私たちの装備する様を珍しそうに眺めていた。あいかわらず私のブーツカバーは買い物袋だ。よくしてくれた管理人のおばちゃんにお礼をして、別府峡キャンプ地を後にした。大森川ダムに向かう途中で南海部品高知店に立ち寄りブーツカバーとバーパットを購入。さっそく装着した。
嶋○氏は松○氏に授与する撃墜シール(金色の星と銀色の星)を購入していた。今日の夜撃墜シール授与式をするらしい。昼過ぎに大森川ダム周辺に到着。ほどよい川原にテントを張った。
このころには天気は回復して晴れてきた。濡れた衣服を干す。嶋○氏が対岸にある竹を取りに行こうと言い出した。柳○氏と私とが付いて行く。今朝の大雨で増水した川を渡る。水流はかなりの勢いだ。ヘタをすると流されるな〜と思っていた。すると私たちの後を追って上○氏も川を渡ってきた。
川の流れは強い。するとお約束通り?上○氏がバランスを崩して川に流された・・・。そして4,5メートルくらい流された後、なんとか自力で持ちこたえて難を脱したのだった。
その後ようやく対岸に辿り着き竹を採取しているとスズメバチが襲ってきた。この辺がスズメバチの縄張りなのだろうか。案外強烈に襲ってきた。刺されなくてよかった。そそくさと竹を抱えて川を渡ってもどった。
そして夕方、風呂がないので川で入浴(水浴び)をする。みんなで裸になって冷たい水でワイワイはしゃいで体を洗った。その後コンビニで夕飯の材料とビールを買い、ついでに男性専用雑誌を立ち見する。
そして手際よく夕食が出来上がる。夕食後撃墜シールの授与式が執り行われた。寝る前に川で歯を磨き、私はテントを持っていってなかったので柳○氏のテントで一緒に寝た。


22日
火曜日。天気は晴れ。今日は大森川ダム周辺林道を走る予定だ。コンビニでおにぎりと飲料水を購入して、一般道から山道へ入って行く。どんどん山を登って行く。四国は山ばっかりだなあというくらい山が多くて険しい。
そして林道を走る。柳○氏と嶋○氏は走るのが早いな〜って思っていると、柳○氏が右コーナーで転倒。
右リアウィンカー破損、オイルフィルターカバー破損の軽傷を負った。その後柳○氏はマフラーを止めるネジが脱落してマフラーがたるんでいた。そこにちょうど山の小屋に落ちいた番線で固定していた。砂利、ガレ場など。
次から次へと林道を走る。いっぱい林道を走る。まだまだ走る。私のバイクはパワーがあまりないのとリアタイヤの目がほとんどないのと技術もないので全然早く走れない(いえいえ、かなり速かったよ!たいちぇん談)。
しかし下りの林道ではバイクのパワー不足を感じず自分なりに早く楽しく走れたように思えた。途中、誰かの後ろからのプッシュもあったが、後半は何となくバイクに乗れていたような気がした。夕方、辺りも暗くなり霧(雲)がでてきた。見通しが悪い。途中帰り道が分からなくなりそうになったが、タイヤの後をたよりに道を決める。
そして濃霧の中、無事に川原のベースキャンプに戻ってきた。夕食の時、明日の出発の時間をみんなで検討した。今から出発して早朝のフェリーに乗る案もでたがアルコールも入っていることもあり、午前3時起きの午前5時出発、八幡浜港10時15分発のフェリーに乗ることにまとまった。四国での最後の夜、早めの就寝となった。

23日
午前3時くらい?柳○氏が隣でごそごそと荷物をまとめる音で目が覚めた。出発の時間だと思い、眠い目をこすりながら出発の準備をする。予定の午前5時より少し早く川原のキャンプ地を後にした。空はうっすらと明るくなり夜が明けかけていた。早朝の車の少ない下道をひたすら走り午前8時過ぎに八幡浜港に到着。
お土産を買い、朝食とビールとを摂る。そして乗船券を買う時に見知らぬおっさんが30パーセント割引券をくれた。かなり得した。乗船時間になりバイクをフェリーに積み込み2等客室で汗の香りをただよせながらくつろぐ。
午後2時くらい別府港に到着。下道をゴリゴリ飛ばす。遅い車をドンドン追い越す。
途中反対車線でネズミ捕りをしていたらしく、我々を見たおまわりさんが苦笑いしていたらしい。
湯布院のうどん屋で昼食を食べた後、流れ解散となり午後6時くらい無事家に到着した。

今回の四国ツーリングはかなり楽しいツーリングだった。でもやっぱり怪我なく無事に家に辿り着いたことが一番うれしかった。帰福後、地元が未曽有の大雨で大洪水となっており、数千世帯が床上・床下浸水の被害でとんでもないことになっていた。