初レース! YAMAHAオフロードフロンティアレースinふくおか村

平成11年10月31日 たいちぇん記

管理人が鉄人の里 ふくおか村*注1で生まれて初めてレース(モトクロス)に出場した記録です・・・(^_^;)   
*文章当時の原文のまま*

僕はバク転くんと同じクラス(フロンティア125&250初心者クラス)にエントリー。
工場長さんたちとの前日の練習会に参加出来なかったのでなんだか不安だがここまできたら頑張るっきゃない。
公式練習の後、第一ヒート開始。
スタートに成功して(?)5番手くらいにつけたがなんとフライング・・・。頭の中はまっしろだぁ!

気を取り直して再スタート。今度はスタートに出遅れたが周回しているうちに何台かパス出来た。
すると自分の前には同じKDXが走っているじゃないか!しかも自分のバイクよりキ・レ・イだ(倒立フォークやし)
同じ車種のヤツには負けたくなかったので何とか抜こうと試みるが、敵もさるもの、僕の行きたいラインを塞いでくるよ。

そうしたこう着状態が2〜3周続き相手の苦手なコーナーが分かってきた。ずばり、タイトコーナーを苦手としているようなので下りの180度ターンをブレーキターンで ナントカ インに バイクをねじこむこと に成功。
立ち上がりで少し前に出ることが出来たので相手のラインを塞ぎ4位浮上。
やったぁ!と感激していたら今度は相手が猛チャージしてきたが周回遅れに相手さんは引っかかって少しアドバンテージをとれたころチェッカーが振られ感激しまくりでみんなの所に戻った。
先輩方みんながよくやったと褒めてくれる。しかし自分はアクセルを握る右腕が完璧にあがってしまい、手をグーにすることすら出来ない。ヘトヘトだった。ここまで頑張った右腕を褒めてやりたいよ。

一旦クルマに戻って小休止。レース観戦にきてた安全第一K池さんとその友達、中国人留学生の石華(セキカ)ちゃんは私の車の中で中国語の練習中。すると、U橋さんが林道ツーリングがてらパドックに遊びにやって来た。前回私の師匠*注2 と3人で行ったガレ場を45分も短縮する15分で走破した*注3 らしい。さすが昔トライアルをかじっていただけあるよなぁ。

他のクラスのレースもすこし観戦した。
そして午後の第2ヒートが始まるのでバイクをスタートラインに並べる。
一回走って身体も慣れてリラックス出来たのか今度はさほど緊張しなかった。
スタートの旗が振られた。またしてもスタートはうまくいかず、集団の中に紛れ込む。
第1コーナーでは集団から抜け出したくなってインを突くが押し出される格好で気がつくとコースじゃない土手の上を走っていた。
こけそうになったがなんとか持ち直せた。しかし、気持ちが乗ってると不思議なもので5番手まで浮上していた。
おまけに最終コーナーで応援してくれる工場長さん、安全第一K池さんを確認できた。そしてまたもや自分の前にはKDX!
「類は友を呼ぶ」というが、なんちゅうことかいな。また追い上げる立場となったが、今度はワダチで相手が勝手にこけてくれた。
おまけに僕のラインを塞いで。なんとかよけて必死に走っていると前方にバク転くん*注4発見。
彼とは前回の椎葉林道の登りで追いたくられ、下りでは自分が追ったけど自分にとっては「目の上のタンコブ的存在」*注5
存在なのでなんとか抜きたい。

彼はスリップダウンしたばかりで加速が不十分だったのかあっさり抜けたが、エンジン音がすぐ後ろで聞こえるので振り返ると僕の横に並ぼうとしている!そして林道ツーリングの時みたいにピッタリ後ろにくっついているではないか。
3周くらいしたときにバク転くんに抜き返されてしまった。また追撃しようとしたが、DRが僕の5mくらい先の最終コーナーで
スリップダウンしてこけた。もう少しでライダーを轢きそうになったがなんとかかわせた。

あたふたしているうちにバク転くんとの距離は離れてしまいまたしても4位でチェッカー。今回腕はそんなに疲れなかったが、たった10分レースがこんなに長く感じるとは思わなかった。そしてバク転くんとレース後の談笑。皆の応援がすごくチカラになった。
とくに石華ちゃんは一生懸命応援してくれたようでホントにありがたい。
初めてのレースがこんなに楽しいものになるとは思ってなかったし、すごく充実した気分を味わえたのでまたやろうと思う。

注1 福岡県前原市と佐賀県富士町の県境付近にある元全日本MXの光安鉄美氏が管理するモトクロスコース。
   
 雨が降ったらかなりマディでいい練習になる。
注2
 ME06に乗る私の師匠。ロード一辺倒だった私にムリヤリDT125を2万5千で買わせて、オフの楽しさや整備の仕方、走り方コケ方などをこの人からいろんな事を学んだ。
注3 当時は「ヤブコギ」と言う単語すら知らなかったウブライダーな時代。今だったら5分くらいで通過するだろうが・・・。
注4 「職人達」のNo,1を参照されたし。
注5 当時は彼に歯が立ちませんでした(^^;)