オートポリス トライED 参戦記

平成13年10月7日 たいちぇん記

以前から林道ツーリングの途中に先輩にヤブコギやヒルクライムに連れて行かれてはコケまくっていた私。全体的に林道の舗装化は著しく、その数は確実に減少しているようだ・・・。残っているのは獣道や廃道が多いように思うし、そんなルートを走る機会も増えてきたので、ヤブコギをメインにしたエンデューロに出てみたいなぁ〜〜と今年の夏頃から思い始め某所でこっそりバク転くんたちと練習をして出場の機会をまっていた。そこにファクトリー主催のトライエンデューロが行なわれると知り、エントリーすることになった。

当初、バク転くんも出る予定だったが都合が悪くなりキャンセル。私は足首のボルトを抜く手術をレース1週間前に受け(2000年の年末に足首を骨折して一ヶ月入院していたのだ)退院したばっかりで抜糸も済んでなかったが気分はすっかりオートポリスに飛んでいた・・・。

平成13年10月6日(土)
病院でキズの付け替えを済ませ、姪と甥の保育園の運動会を見に行って午後4時半オートポリスに向けて出発。途中夜明ダム近くの金毘羅うどんで晩御飯を食べて(カツ丼&うどんバリうま!!カツ丼食べて”ゲン”を担いだのだ・・・)真っ暗な山道をひた走り、21:30にオートポリスに到着。ここでトライエンデューロ常連のボディクラフトさん(KDX220R)とM安さん(KX125)と合流。道中の気温計は14℃を指していたから、ここでは12〜13℃しかないだろう。寒いっ!が、パーカーの上から持参のちゃんちゃんこを着てビール片手に小宴会だ。
私は今回はじめてトライエンデューロに参戦するので、いくつかの注意事項を指南してもらったが、ビール星人になった私は翌朝にはすっかり忘れてしまっているのでした・・・・。
ここで、トライエンデューロとなんぞや??と言う方のために簡単に説明します。人言で言うとヤブコギエンデューロなのです。ガレガレのヒルクライム、ツルツルの赤土の下りあり、背丈はありそうな草を掻き分け、超長いウッズラン(西日本最長だそうだ)の上り下りあり、杉林の中にワダチ多数あり、人の頭大の岩がゴロゴロした川下りあり〜の身体を休めるヒマが無いほどセクションだらけの1周10kmのとってもシビレル4時間エンデューロなのです。さあ、どうなることやら・・・。

10月7日
午前7時半、ボディクラフトさんたちの話し声で目覚める。天気はいいようだ。車のでこぼこしたシートで寝たので少しカラダが痛い。
起き抜けにストレッチをする。夕べコンビニで買った赤飯とチョコレートを食べてレースは9:40にスタートした。バイクはDT200WR(オーバーヒート対策としてパソコン用のファンを代用してラジエターに電動ファンとして取り付けた)出場クラスは市販車のみのアマチュアクラスにエントリー。立ち木に激突してもいいようにブレストガードと不意の修理のため工具バックを装着し、キャメルバック一杯ポカリスエットを詰め込み、タイヤの空気圧はF:0.7kpa R:0.5kpaまで落とした。コースを知らない私は1周目、ややゆっくりとしたペースでスタート。しかしいきなりガレた登り(この時は”段々ヒルクライムが安全上キャンセルされていた)で2台こけてコースを塞いでいる・・・。私の後ろも後続のバイクで渋滞してきた。バイク1台分のスペースが空いたのを確認してさっさとパス。上っていくと今度は下りの林間コースへ入っていく。アタリの出ていないフロントパッドではなかなか減速が大変だ。腕にチカラが入る。途中杉林の立ち並ぶコースでボディクラフトさんと会った。ボディクラフトさんは1周目に立ち木に激突、手首を痛めたようで休憩していた。ボディクラフトさんの無事を祈りつつ、ひたすら走る(ボディクラフトさんは結局リタイアしてしまいました・・・)1周目は元気があるのでわりかしうまくいった。おまけに今回新調したタイヤ(ミシュランエンデューロコンペV)はめっちゃグリップしてくれる!今までトレールのツルツルタイヤだったので非常に心強かった。
2周目。一度走ったコースはなんとなく雰囲気が分かってきてペースが上がる。前にKTMが居たのでペースメーカー代わりについていく。相手は難所系に強いようだったがウッズランは私のほうが速く、くっついたり離されたりしながら走っていたが、対面通行のキャンバーの登りでリヤタイヤがスライド、3m程コースからずり落ちた!ここでバイクを起こし(起こそうとすると斜面の途中なので重力にしたがって下に下にバイクがずり落ちてしまう)コースに復帰するのに非常に体力を消耗した。(このときはホントにレースを諦めかけたほだ疲れた)ヘロヘロになった私は2周目を終えて一旦ピットへ。ここまでで時間は正午ジャスト。(スタートして3時間20分後から40分間のチェッカータイムが始まる(午後1時からチェッカーフラッグが振られ、終了は午後1時40分)1周1時間かかっているのであと1周出来そうだ。そう考えると急に元気が出てきて5分ほどの休憩と水分補給して再びコースへ。3周目は1〜2周目の経験を踏まえて慎重かつ大胆に(?)走ってみたところ、難所もあまりスタックせずうまくいったが、体力の消耗は隠しようが無く、なんてことはない川下りのガレ場で転倒。クラッチレバーを曲げてしまう。その後お約束の足がつりそうになったが、バイクの上で屈伸運動したらつらずにすんだ。なんとかガレ場をクリアーして午後1時5分チェッカーを受けた。終わってみれば、アマチュアクラス3位でした。周回数は3周。同じクラスのトップは4周でした。たった1周と思うけどけっこうな差が有るように思いました。(ちなみにエキスパートクラスのトップは7周!しかもバイクはXR600だっ!ゲッ!!)まぁ初めてだったので上出来だった気がしますが、次回はもう1周多く走れるよう頑張りたいです!おしまい。


*文章は当時のまま*