０４’WONET最終戦　トライＥＤ２　

たいちぇん記

月日の経つのは早いもので、すでに師走（笑）街ではジングルベルが聞こえてくるが相変わらず、山で練習をしている。
去年からＷＯＮＥＴ戦に全戦出ているわりにチマチマとしかポイントが取れず、シコシコセッセと積み上げたポイントを「よさりの」ではなりれいさんが３位に、「美和」ではボディクラフトさんが４位に入り、いとも簡単にポイントをひっくり返されて「自分の強み・長所」がないのを痛感しました(>_<)
ＷＯＮＥＴ総合ポイントでは美和終了時点で９位に重村選手３３P、１０位に早川さん３１P、１１位に私３０Pでけっこう接戦状態で固定ゼッケンを狙えそうな微妙な位置関係だ。いつも一緒に練習している人たちの好成績にかなり刺激を受け、こりゃ通常の１．５倍位は頑張らないと、２人には勝てそうにない・・・と思い、いてもたってもいられずレース２日前に総本山でツインズ弟と朝練を行い自分に気合いを入れてのぞみました。バイクは慣れた９６‘ＲＭＸ２５０Ｒ。足回りは最近のマシーンには劣るが壊れにくく（コレが私には大事！）軽くて粘りのあるエンジン特性が好きで乗ってます。マイふぇいばりっとマシーンです(^-^)

平成１６年１２月４日（土）
篠栗にある我が家の墓参りを済ませて、会場の大分県耶馬溪町の遊パークを目指す。国道201号は飯塚～田川間で渋滞。
県道の抜け道を走り、英彦山～野峠を越えて遊パークに午後５時に着いた。会場は山の中にあり折からの台風崩れ？の低気圧で風雨が強く、ほとんど誰も居ないがうさかめ夫婦＆ボディクラフトさんと合流。テントを張って合同プチ宴会だ。

なりれいさんには前回のグリーンバレーではキッチリ泣かされた。今回はマディだしどちらかと言うと私の得意なコースのはず。「泣かす！」と言うと彼は「キャウンキャウン☆」と犬語で答えた。訳すと「服従」のポーズだ（笑）なりれいさんはＧＶＥＤの時は態度ＬＬだったのに今回は身長縮んだ？と聞きたいくらい低姿勢（＾Ｏ＾）しかし、服従するように見せかけて噛み付かれるといやなので油断は出来ない（笑）
ｍｉｔｉさん鍋に舌鼓を打ち（ゴチになりました！）ボディクラフトさんとお酒の勧めあい（潰しあい？）などして歓談していたが午後８時にはすっかりお腹も満腹、間が持たないので焼酎を飲もうと思ったが、無い(T_T)
後で到着する予定のＥＡさんに焼酎買って来て～と連絡するものの、あと２時間はかかるというので寝て待つことにした。
日付けが変わって午前１時、ＥＡさん到着したがあまり飲む気になれずしばらくおしゃべりして午前２時に就寝。

１２月５日
目覚めると、昨日の荒天は一転晴れ間がのぞきレース日和になりそうだ(^-^)車検～レース受付を済ませるとなぜか私のＲＭＸのリヤタイヤはペッチャンコ(-_-;)さっきまで空気３ｋｐａ位入ってて異常なかったのに！ヘンだ！！仕方が無いので急いで予備チューブに交換する。スタート時間が近づいてきたので少々焦るが無事交換完了。近くではなりれいさんとぷく僧が私を陥れようと悪巧みを企てている。どうやら、私を２人がかりで潰す気らしい。さて、大分県は耶馬溪の遊パークで開催されたトライ２。初めてのコース、雨天の赤土マディコンディションであるし、最終戦に賭けるため奮発して前後新品F：ミシュランＳ１２　０．７ｋｐａ、R：ＩＲＣ　ＶＥ３３　０．４ｋｐａに設定。ガレ場対策でチューブ２枚重ねにして、メインジェットを濃い目にしてヒート対策と吹け上がりを鈍くした。それと今回気をつけたのは、レース序盤に転倒などでいつもミスを犯して自分から順位を下げているパターンが多いので「アキラメナイ・ノーミス・ノーゴケ・マイペース」抜かれても気にしない焦らない冷静にを心がけた。

写真左：みんなのアイドル、よしおくん。かわいいす。
写真中央：鹿児島の大魔人「Y神さん」。
写真右：タカキレーシングのM安さん。滑って転ぶのでバナナの皮を私のバイクに捨てないでください（笑）

青空の下、午前１０：４０ゼッケン順にレーススタート。４駆セクションと林道、作業道、旧ＭＸコース、ウッズを組み合わせたコースを２００分＋チェッカータイム２０分走ります。早速４駆コースの玉子パックセクションで数台引っかかってます(>_<)ツヅラアップヒルを無難にすり抜け林道セクションへ。しばらく＃２８の林道倶楽部マサルさんを抜きあぐね、やっと抜いた頃２周目位に後ろから＃７４のＷＯＮＥＴ戦常連トミタコウジ選手が来た。暫く後ろについてこられたが姿が見えなくなり＃１５中小原選手を抜いたあたりから単独走行に。コースはけっこうスリッピー、気を抜くとスリップダウンしそうだが、北エンのゴンドー牧場でのスリッピーな路面に慣れているのでなるべく各ギヤ引っ張らず早めのシフトアップで中速付近のトルクを使うようにした。

カッコいい写真

ぷく僧（ＫＴＭ２００ＥＸＣ）　　　　　　　　　　モンさん（ＲＭＸ２５０Ｒ）　　　　　　　　　　なりれいさん（ＷＲ２５０Ｆ）

ここまでは無転倒だ。あらためて「アキラメナイ・ノーミス・ノーゴケ・マイペース」と頭の中で繰り返した。
しかし詰めれる場所飛ばせる場所は極力飛ばした。３周目位に現在６位と教えてもらい今度は塾長が見えました！
うっそ～ん塾長の背中を見て走れる！と喜びしばらく　くっついてライン取りの勉強をさせてもらう。
流石は塾長、ウッズなどはなるほど～と唸らせるライン取りでした！広角にラインを見ることが苦手な私には塾長の走りが大変勉強になりました。普通なら簡単にブッちぎられるはずが差が開かずウッズの下りではむしろ差が詰まってきている。おかしいな～と思っていると塾長が先に行けと合図。やっぱり何らかのトラブルを抱えているようだ（後で聞いたら目に石が直撃、左目がほとんど見えてなかったそうだ）。前に出してもらいずんずん進むと今度は赤鬼さんが前を走っている！今日はおかしいぞ、こんなに簡単に追いつけるものなのか？（後で聞いたら赤鬼さんもトラブルに見舞われていたそうだ）流石に赤鬼さんは抜かしてくれるわけもなく暫く赤鬼さんと塾長の疾風怒涛２人に挟まれて走るという　世にも奇妙な　いや　とても貴重な体験をした。（私のレース経験の中でもかなり貴重な時間でいい勉強をさせてもらった）そのおかげでテンションもペースも全く落ちず、周回を重ねる。

２時間経過頃、赤鬼さんに合わせてピットイン。竜さんとＮＲ王子の奥さんのマユミさんが給油手伝ってくれた（ありがとうございます！）竜さんに現在４位だと知らされ、今日のコースは自分に合ってる！こりゃけっこういいとこいけるかも・・・と思い先行した赤鬼さんを追う。今日に限ってペースは全く落ちず玉子パックであのキング西原さんを抜き（めちゃ感激！）もうイケイケだ。

後半、コースは前夜の風雨の影響を受け、ヤチと化した箇所がカットされて高速レースの様相を見せていた。残り時間が短くなってきた頃、林道区間でまた赤鬼さんの姿が見えた。追いかけていると、同じチームの仲間、「モンさん」がいたので抜こうとしたがベストラインを走られ狭い作業道ではなかなか抜けない。やっと旧ＭＸコースの下りでアウトから並びかけ、次の右コーナーでインを取り、抜いた。その後ウッズの下りで赤鬼さんに追いつきやれるだけプッシュしてみる。だがさすが固定ゼッケンの実力の持ち主、ビクともしない（笑）ラインが別れている場所ではなるべく赤鬼さんと別のラインを通り、抜こうとするが合流地点で数回ぶつかった。でもお互い「寸止め」みたいな感じで転倒まではしない。生きてるなあ、と思う瞬間だ。とても滑る下りで赤鬼さんが並びかけ抜いていったラストラップ、２台で走行中ウッズの出口付近がワダチで深くなってきており、「いつかスタックするかも・・・。」と思っていたら案の定小川越えたあたりで１台スタック！スタック車両の至近距離で追従していた赤鬼さんは一旦ストップ！！脱出を試みようとしていた。それを見た私はワダチライン左の土手から抜け出し、あとは無我夢中でガレ場を下りチェッカーを受けた。やった！やった！小さく心の中で叫んだ。パドックに戻り着替えていたら高木尊師が来て総合２位だと知らせてくれた。コブシを握り締めまたやった！やった！！である。上位陣のリタイヤやトラブルもあったし、トップライダーの走りに引っ張ってもらったおかげなので実力ではなくタナボタだが、２位入賞。ＷＯＮＥＴ戦で初めて一桁入賞でき、めちゃ嬉しいの一言です。帰りはげんさん、モンさんと守実温泉に浸かって帰宅しました。

写真左：Aクラス優勝のげんさん。ジャンケン大会では賞金５０００円ゲット！晩御飯ゴチになりました(^_^;)
写真中央：Bクラス優勝のトップ雁さんと２位のなりれいさん。
写真右：激戦区のCクラス。左から２位の私、優勝の助P、３位の赤鬼さん。