北九州ED選手権 第二戦 念願の初優勝の巻

天候 曇りのち大雨 路面 マディ             画像提供 カエル君、Rさん   たいちぇん記

5月8日(土)

前回の第一戦ではハイスピードな展開になり、最後までおまけライダーを捕らえ切れず2位だった私。
さて、週末天気予報は雨マーク。しかも降水確率90%!マディになればかなり期待がもてそうだ
(^-^)
前日夕方に福岡を出発。ちょうど出発時に宮崎の「かわーちさん」から別件で電話をもらい、彼が先日のガルルカップで
Fカップ・・・いや、Fクラスで優勝したと聞かされた。すごい!最近登り調子の彼におめでとうを言うと逆に「たいちぇんさん頑張ってね!」と励まされすごく気合が入った(ありがとう!)気持ちが高ぶった私は中学高校時代に大好きだった80年代の洋楽や邦楽を聞きながら、途中日田市の金毘羅うどんでひとりぽっちの晩御飯(;;)ゴンドー牧場には23時に到着した。バイクを降ろし暗闇の中、辺りを見渡すとエントラントはボチボチしか来ていない。ランタンの明かりに誘われてテントを覗いたら最近XRのレーサーME08にスイッチしたくまきち君、ファイト先生、衝さんが宴会していたので混ぜてもらう。「試練を与える会」の会長と飲むのを楽しみにしていたのだが明朝の到着との事。風が強くて焚き火の煙にむせながら野郎4人でビールを飲んでいると、熊本在住の某人妻から絶対優勝するように脅迫まがいのメールをもらったので(笑)「はい、精一杯頑張ります。」と返信した(^_^;)しばらく歓談してからくまきちドームをあとにして眠りについた。雨が降り出してトランポの屋根を雨が叩く。ふふふ、マディになーれ♪zzz・・・。

5月9日(日)

朝起きてみると、地面は緩くなくて夕べの雨の影響はあまりないようだ。ちぇっ・・・。
今回はレースの告知が遅かったからかエントリーは少なめ。しかしエントリーリストを見るとエンジョイクラスのライダーは約半分がおまけライダーだ。そのおまけライダーとはなにか説明しておきましょう。北エン独自のルールで40歳以上及び学生には年齢に応じて1〜5周、
TT-R125などのミニモトにもミニおまけで2周、自走には1周おまけなどハンディキャップがつくのだ。ミニモトでしかも自走、仮装した40歳台後半だと6周くらいの差があり、スタートした時点で6周先に走っている計算になる。まあ、そのおまけライダーに勝てるように我々ハンデなしライダーが頑張らないといけないのだが、おまけライダーは速くて若きおまけ無しライダーが苦戦しているのが現状だ。しかも前回旧車おまけのついていた会長は同チーム内で挑戦状を叩きつけられたらしくまともなバイクでの参戦。結構シビアな戦いになるかも・・・。

受付を済ませ竜さんのHPで教わった食事を実践してスタートライン最前列にバイクを並べると息子想いの「ぶた穴親父さん」「息子のためじゃ!勝つためならお父さんなんでもするよ!」(と言ったかどうかはわからないが)と首を締められるは、私のスタートライン上に石を置いている!こらこら()

午前11時、日章旗が振られてレースはスタート!コース一番下のユルユル右コーナーでインを突いて先頭に立ち1周目をトップで戻ってくる。後ろを振り返ると約15秒くらいの差で後続も来ている。年間チャンプを目標にしている私は引き離しておまけライダーをラップしないと勝利はない。そこでさらにペースアップじゃ!とアクセルを開けた!んがっスピードが出ない(?_?)どうもバイクの調子が悪く高回転域が吹け上がらない。だましだましアクセルを空けて走るがどうにもペースが上がらない。ガレ場の手前で竜さんの弟子?のあかだま君を抜いたその直後にギャップ超えたところでエンスト、再始動しようとしたら「うわわー!」の声とともにあかだま君がワタシに追突。ワタシは大丈夫だったがあかだま君を握りゴケさせてしまった(+_+)ヘンなとこで止まってごめんねあかだま君。気を取り直して走り出すが相変わらずペースが上がらずモタモタしているうちに後続に抜かれて序盤は大苦戦だった。しばらくつかず離れずで周回するがゴーグルが曇ってきて地面が見えなくなりたまらずピットイン。曇ったゴーグルを外してキャブのアイドリング調整を試みるが調子は改善せず無理矢理アクセル捻るので腕まで上がってきた。負の連鎖は続き、焦って転倒したりで完全に悪循環である(*_*)マシンの不具合は自己責任。はっきり言ってスプリント系のエンデューロでは致命的である。その後も転倒してFフォークが捩れ、グローブが泥だらけになりさらにアクセルを開けにくい。またまたピットインしてグローブから軍手に替えてしばらく我慢して走っていると、1時間半位経過した頃だったか、運命の神様はヘロヘロシオシオで走っていたワタシに微笑んだ!(ホンマかいな)ポツポツポツ・・・大粒の雨が降り出したのだ。

赤土でメチャ滑る〜       水溜りを避けて        必死に走る

ゴールまでもう少し        表彰式です          私とRMX。よく走ってくれました。
短時間の雨だがコースを濡らすには十分で、一面マディ路面へと変わりワダチが掘れ、ワダチの中に水が流れだした。石ゴロゴロの上りではスタック車が出始めて周囲は一気にペースが落ちたようだった。うーし!こうなったらこっちのもんだ、ワダチやヌチョヌチョ路面に皆捕まっているのを尻目にワダチ切りジグザグ走法で皆がウゴウゴしている横を走り抜ける。マディでは一度止まってしまうとリカバリーに疲れ再スタートも大変だからなるべくスピードを殺さぬよう止まらなくていいようなライン取りを心がけ走り続けるのが肝要だと思う。GWに雨の総本山で空気圧落とさず修行した成果かタイヤの空気圧もF:0.8kpa、R:0.7kpaと最後まで落とすことなく走れた。皆が嵌っているのを見たら急に元気が出てきて気分が楽になりその後は一定のペースで走れ、13時半にゴールした。結果は19周でおまけライダーに勝てて、02年秋に北エンに初参戦してから8戦目で念願の初優勝が出来た!今まで散々おまけライダーにやられてきたので優勝は感慨深くとても嬉しかった。帰りは応援に来てくれた寅雀くん、かえる君、
Rさん、進さん、ファイト先生と黒川温泉に入って晩御飯食べて帰宅しました。次回はマディだけでなくドライコンディションでも勝てるようになりたいですね。