第1回 笛太郎ファームエンデューロ参戦記

〜変態による変態のためのエンデューロ!の巻

たいちぇん記

7月17日
例年より早い梅雨明けした九州北部と山口地方。主催者の石村さんが夏の暑さにも冬の寒さにも負けずコツコツと作ってきた山口県は笛太郎ファームと呼ばれる元牧場?跡地で手作りのエンデューロが開催されることとなった。「ゲロ竜」の異名をとる竜さんが作ったコースだ、去年一度走行会で走ったことがあったがとても面白くかつレースしたらどうなるんだろう?と思わせるすばらしいモノだった。そして今回レース開催の運びとなり林職からはワタシと怪我で2ヶ月ぶりにバイクに乗るモンさん、京都からやぶ汰くん、雨のKダム練習でかえるくんをレースに出るよう口説き落とし4名での参戦となった。
午前11時、うっしーと共に福岡の自宅を出発、途中北九州都市高速を使った以外は下道で4時間かけて集合場所の美祢ICそばのコンビニを目指す。ほぼ定刻の14時に到着、かえるくんとRさんがアイスを食べて待っていた。しばらくおしゃべりしていたらモンさんも着いた。移動中に京都から参戦のやぶ汰君ももうすぐ着くと連絡があったが道順分かります、というので会場である笛太郎ファームへと移動。早速テントを張り各自宴会の用意&寝床を確保し、かえるくんとRさん、モンさんワタシの4人でコースの下見に向かう。
時間の都合で全部見ることは出来なかったがエスケープなしのステアから先の「変態ウッズ」〜周回チェックの区間は皆で手分けして別々のラインを確認入念にチェックした。そのおかげで走行中だと見落としてしまいそうな箇所を数箇所見つけることが出来た。

下見中。ウッズの入り口です。モンさんとかえるくん。         名所「下ってセボーン」です40度はありそうな
                                   急傾斜ですがエスケープもあります。

下見を終え、かえるくんとRさん、モンさんとあけみちゃん、うっしーとワタシの6人で「道の駅おふく」の温泉で昼の汗を落とした。
ここの温泉は400円と安くタオルも貸し出してくれありがたかった。会場に戻るとトランポの数も増えていてまさにレースの前日!と言った雰囲気をかもし出していた。そんな中に80ccでWONET戦を戦うげんさんと最近スコルパというメーカーのトラ車に乗り換えた寅雀くんも来ていた。林職+K−OFFの合計8名で宴会はスタート。
今夜の食事は定番のバーベキューだ。ワタシが用意した七輪は木炭を入れすぎたのか時々火柱を上げ「あちーっ!」を肉を取ろうとするみなさんの手を焼くのだった。匂いにつられたかボディクラフトさんM安さんのタカキRコンビZIMてふもよしおを連れて遊びに来てくれた。しばらく歓談していると、やぶ汰君が「明日のレースでモンさんに勝つ!」と挑戦状を叩きつけた。京都のお山で鍛えられているからかそれなりに自信が有っての発言のようだ。モンさんも快く(?)受けてたっていたようだった。
食事も進み、お腹も満たされたのでみんなのピットを徘徊して井戸水の出る小屋に人だかりを発見した。主催者の竜さんたちが焚き火を囲んで宴会の真っ最中で参加者にビールやおつまみが振舞われ、「なんて太っ腹なんだ!」と思いながらグビグビビールを飲み今回CR80で参戦のなりれいさんたちとレースや山でのアホアホ話にガハハ!と笑い気分は最高であった。するとそこに山で一番会いたくない・・・いや、お会いしたくない(一緒か)九州男塾の塾長より「なりれい君とたいちぇんに明日のレースの目標設定をする!ワタシと助Pに2ラップされたら山でセッカン!」という内容だった。
ワタシとなりれいさんは顔を見合わせ総本山でなくても塾長からは逃げられないのか、と力なく苦笑いした・・・。
はたして明日我ワレの運命は・・・?最後はふらふらになりながら京都のP−1くらぶのみなさんと飲んで就寝。

写真左:右から寅雀くんやぶ汰くんゲンさん。やぶ汰くんお酒で顔真っ赤です!
写真中央:レース前日にいつもタバコをくれる(作戦?)なりれいさんと両手に花状態のモンさん。
写真右:みなさん程よく酔っています。しかしやぶ汰くん顔赤いです(笑)

写真右:京都より参戦のsamさん。笑顔がいい感じ!やぶ汰くん少し顔が白くなってきました。
写真右:助ちゃんのECを囲んでなにやら作戦会議?

7月18日
午前7時、げんさんの話し声で目覚めた。ううーん夕べは楽しくてついつい飲みすぎたようだ。まだお酒が残っている。
なりれいさん曰く「レースは前夜から始まっている。」というが全くその通りだなと思った。今朝のワタシは失敗例かな(^_^;)

              写真左:受付です。青いシャツの青年は泰チャンかな。         
写真右:みんなに見守られてTTR125のキック始動を試みるうっしー。が、かかりません・・・。

写真左:柿200に乗り換え初レースのやぶ汰くん。京都での練習の成果を発揮出来るか?!
写真右:レーススタートしました。迷車RMXとワタシ。

そそくさと準備を済ませレースは9時にゼッケン順にスタート。しかしタイヤの空気を抜くのを忘れてスタート付近で慌てて抜く。
F:0.7kpa、R:0.3kpaにセットした。ワタシはゼッケン14番なので当然14番目にスタートした。赤土のエンデューロコースを暫く走っていたら#9のやぶ汰くんを発見。「お先に〜♪」と抜いていくがその先の沼地でズッポリ嵌った
水没するくらい深かった!アクセル全開で沼を脱出していると、抜いたやぶ汰くんは下見していたせいかしっかり沼を回避するラインで抜き返されてちょっぴり恥ずかしかった。「ここは下見してなかったもんな〜。」と思いながら先を急ぐ。スタートして1時間半くらいの間は転んだりライン選択失敗したりが多くて後方スタートの重村選手、ボディクラさんに抜かれてしまう。暫く2人を2周くらいかけて追いかけるがやはり自滅で見えなくなってしまい一人旅に。すると後ろからP−1くらぶのまきさんが!また沼地の前で転んだ隙に抜かれた。お〜のさんに続き京都の人は笑顔で抜いていきはりました(笑)こりゃいかん!と気を入れなおし再びまきさんを抜き返してからは失敗も減り、ラインの見切りも良くなりほとんど引っかからずに周回をこなす。2時間ほど経過したころ、モンさんがプチウッズの中で上半身裸になって休んでいた。声をかけると弱弱しい返事が返ってきた。その姿を見ると私までどっと疲れが出そうになったのでそそくさと先を急ぐ。とても暑くてたまらない。周回チェックの場所ではぷく僧が井戸水をホースで掛けてくれて身体をクールダウンできました。このコースを走っていると「よく見かける人」「全然見かけない人」に分かれていたようだ、このレースの難易度を物語る現象かな。塾長ヒルは失敗し体力消耗を嫌って全部エスケープを走った。エスケープなしのステア(2m以上あったかな)はRさんとうっしー、あけみちゃんがカメラ片手に応援してくれていた。たまに登れないライダーが居たが各所渋滞することなくレースの時間は過ぎていく。

ステアケース3連発。
左はワタシ。蟹股でカッコわり〜。中央はなりれいさんで右がげんさん。80は登ったあとが辛そう〜。

今回のベストショット!やぶ汰く〜ん、ナイスです!v(^ワ^)

ワタシはレース中盤から追い上げモードになり「ここで頑張らなきゃいつ頑張るんだ!」と自分自身に言い聞かせるが悲しいかなペースはあまり変わらないのだが必死に少しでも、とアクセルを開け先を急ぐ。ラスト1時間頃先行していたKTM250がチラホラ見えてきた。さっき抜かれた重村選手だ、どうやらボディクラさんはさらにその前にいるようだ。と言うことは先頭が助P、たぶんワタシは4〜5位辺りを走行中か。あと周回出来て2〜3周かーそろそろラストスパートだな。ピットでボディクラさんとの時間差を聞くと約5分差らしい。変態ウッズの下りで重村選手に追いつき抜く機会をうかがうがなかなか抜けない。ラスト2周突入前にピットで水浴びをしていたら重村選手に置いていかれた。必死に追いかけコース半ばで再び追いついた!舞台は変態ウッズのキャンバー斜面。右に緩くターンしながら登る2本のワダチで重村選手が右のラインに入ったのでワタシは迷うことなく左のワダチに加速しながら突入。重村選手が立ち木でスピードが落ちた隙を見逃さず左のワダチラインから前に出れた!それからひたすらハイペースで(自分なりの)で逃げる逃げる!暫く走ると「辛いキャンバー」と称した左足側が谷側、すなわち落ちるとリカバリーがとても大変なセクションでかえるくんが今まさにキャンバーを横切っていた。「こけるなよ〜」の願いは届かずバランスを崩した拍子にキャンバー中ほどにある切り株にWRのフレームを引っ掛けてフロントタイヤを谷側に落としてしまった!「ああ〜落ちるなよ〜(ToT)」と思ったが落ちたものは仕方がない。かえるくんがWRを倒した場所からさらに上のラインを狙っていくかな、とも思ったが失敗したときのリスクはでかい!そうこうしているとさっき抜いた重村選手に追いつかれてしまった。しかし後続のライダーも立場は同じ、先に進めないのでかえるくん救出作戦を心待ちにしていた(^^;)
するとすぐそばに居た寅雀くんがかえるくんのWRを押してくれたおかげでキャンバー区間が無事開通。しかしゲットしたアドバンテージはゼロとなり、また必死に飛ばす。チェッカータイム開始時刻15分前、ラストラップに突入。ここが勝負所と見てラスト1周は水浴びせず、そのまま走り続け後続がいつ来るか、とヒヤヒヤしながら引っかかりそうな難所は確実に走り何とか逃げ切りゴールした。
表彰式ではしゃっちょさんのエロトークが炸裂しエントラントの笑いを誘っていた。特にぷ○ぷ×団はエロトークに敏感に反応、馬鹿笑いがKTMテントから響き渡っていた(笑)レースの結果は林職内バトルでレース前にやぶ汰くんに宣戦布告されたモンさんがやぶ汰くんを返り討ちにして、かえるくんはステアケースとキャンバーに苦労していたが2周完走した。ワタシは3位と自分の皮算用よりはよい順位だったのでヨシとした。景品がとても多くてニンマリのレースだった。最後にこんな苦しい・・・いや、メッチャ楽しいコースを作った竜さんはじめ、エロトークで盛り上げてくれたしゃっちょさん、スタッフのみなさんありがとう!