スーパートライED初参戦記(2003春の大会)

天候 晴れ、路面 ワダチ 2003年3月23日

モン記

スーパートライエンデューロレースに初めて参戦することになった。去年参加する予定であったが何らかの用事で参加できなかった。その時に取っておいたコンペVのタイヤを今回装着しようと思ったのだが、今年からタイヤ規定がなくなってしまった。新しく買うのももったいなかったのでやっぱりコンペVのタイヤで挑むことにした。レース前日に初めて自分でタイヤ交換をしたのだが2時間もかかってしまった。

レース前夜、会場のオートポリスに着く。びっくりしたことに所々雪が残っていた。予想以上に寒かった。でも安心!レース仲間でオートポリスにあるバンガローを借りたのだ。暖かい部屋の中で、ビールを飲みカレーヌードルを食べる(^^v。しかし、バンガローはあまりにも快適だったので夜更かししてしまい朝が辛かった。

レース当日、天気は良かったがあちこちに残っている雪が気になった。レースはアマチュアクラスからスタート。私はエキスパートクラスにエントリーした。アマチュアクラスのレースがスタートして雪の残る最初の登り坂で数台のライダーが登れなくて苦戦をしていた。そして周回してくるライダーを見ると泥だらけになっていた。コースコンディションは悪いのだろうな〜と感じた。見ているとなんだか心配になって来た。

アマチュアクラスのレースが終わりやっとエキスパートクラスのレースだ。やっぱりスタート前は緊張する。日の丸フラッグが振られてスタート!だんご状態で最初の登り坂に突入する。案外サクサク登れるじゃんと思っていたが、登り坂の後半がワダチ一本になっていて一台ずつしか通れない。「前のバイク転倒するなよ〜」と思いながら登っていると、前のバイクがそのワダチで転倒したのだ。ウワっ!と焦ってすかさずワダチ避けて登ろうとしたが転倒してしまった。未熟である。

その後、初めて走るコースのためゆっくり走る(というか速く走れないだけ)。コースは低い木々の間、杉・ヒノキ林、ガレ場と走る。楽しいな〜と思う半面、いつ難所が現れるのだろうかという不安もあった。そしてそれは訪れた。切り株がたくさんある斜面の間を深いワダチが縦横無尽に縫っている場所に来た。上手なライダーはワダチを横切るようして斜めに登ってクリアーしていた。私は普通にワダチを進む。しかし、相棒のバイクはステップがつかえて登らない。

さらに、ワダチの横から木の根が突き出している所があり引っ掛かって大変であった。バイクを降りて何本かワダチを査察する。ワダチの幅が広い所に挑戦してなんとか登ることができた。

その後ヘトヘトになってゆっくりとコースを回る。この辺の土壌は軟らかいのだろうか、時間が経つに連れてコースのワダチは深くなっている。何でもないような登りでも深いワダチが掘れている。何度もそれに捕まり苦戦しながらも走り続けた。林間の急な下り坂では2速から1速にシフトチェンジしたつもりがニュートラルに入りスピードがついて右肩が木に激突したりもした。そして、レースも後半になると体力がほとんどなくなっていた。そこに困難は突然襲ってきた。何でもない登りに失敗してバイクを太い木の枝が散乱する窪地に落としてしまったのだ。体力が限界に近い状態でこれはかなりへこんでしまったが、気合をいれてバイクを引きずったり巴投げしたりして引き上げた。後半、難所だった所はエスケープが作られたり、コースがショートカットされていた。フラフラになりながらも200分のレースを無事走りきることができた。結果は3周で6台中3位だった(エキスパート2スト125/4スト250クラス)。今回のレースではつまらない所でミスをして悔いの残るレースであったが、経験値が上がるレースであった。

帰りは温泉入って、かつどんセット食べて帰った。