03’WONET最終戦 スーパートライED参戦記 

レポート タイヤチェンジャーマン  画像提供 うさぎとかめ

 

時のたつのは早いもので一年間WONET戦をおいかけてきましたがあっという間に師走です。

で、今回がWONET最終戦です。前回のCORではいい感じで走れたのでこの調子のままトライEDも走りたい。

現在Cクラスのチャンピオン争いが熾烈で1位にCORで好成績残したハスク125を駆るバラさん、2位に2ポイント差でボディクラフトさん、3位に5ポイント離れて熊森さんがおり、実質この3名で争われるといっていいだろう。私も最終戦で総合ポイントゲットして来シーズンにつなげたいなーと思いながら会場の夢大地に向かった。

 

12月6日

今回からやぶ汰クンがトランポをハイエースに買い換えたので彼のクルマに2台積んで昼過ぎに福岡を出発、5時半に現地に着くとすでにボディクラフトさんが来ていた。なんでも昼の1時半にはついていてコースを一周下見してきたという。ガレ場に人の頭大の石がゴロゴロしていてなかなか手ごわい感じだったそうだ。

しかしここは寒い!寒風吹きすさぶ中パドックを設営、やぶ汰クンが持ってきたブルーシートをタープに張り巡らしたおかげで風から身を守れてよかった。晩御飯は鴨鍋とイワシの缶詰。

食事が済んだ頃になりれいさんmitiさん夫婦も到着。

ボディクラフトさん、EAさんやかわーちさん、石川からはるばる駆けつけた「バラさん」と「居酒屋なりれい」で豆炭を囲み、Cクラスランキング争いしているバラさんとボディクラフトさん2人はお互いにけん制(笑)酒を勧めあい、前日からつぶしあい(?)していた。身を寄せ合って飲んでいたら塾長ご一行様が到着。

しばらく場所探しでモーモー走り回っていたと思っていたら「お楽しみのところすいませんが、手伝ってくれませんか?」という用務員さんの声に外に出てみると疾風怒濤号は見事にスタックしている。しかも四輪では普通はいかないだろうと思われる段差ではまっていてバスはナナメに傾き今にも横転しそうだ。バスが傾いたせいで塾長のECからガソリンがオーバーフローして辺りにガソリン臭が漂う。誰かがタバコをポイ捨てしたら爆発しそう。塾長の「目をつぶって全開」とパジェロの牽引とみんなの「押し」であの重ーいマイクロバスを救出したのだった。傍らではmitiさんが写真を撮りまくっていた。しかも私がバスを押しながら親指下向けているところをしっかり撮られた(笑)

 

 

レース前からドデカイワダチを掘って寒空の下、エントラントはレース前から押しのセッカンを受けたのだった。恐るべし塾長まさに身も心も寒くなったのだ。その後あったかーい疾風怒涛号の中でMGSカップと美和のビデオを見ていたらmitiさんはなぜか深夜に天ぷらを揚げていたこれもセッカンだったのかな()その後EAさん、かわーちさん、バラさんと2時まで飲んで就寝。

かわーちさんの柿200はシルバーの外装を纏いリニューアル。かっこよかったー(^o^)

 

12月7日(日)

小雪が舞う中、名島亭城戸さんと熊森さんの笑い声で目が覚めた。熊森さんは先週おろしたてというKTM250EXC−Rを投入。こちらもチャンピオン奪取のため気合入ってマス。

林職メンバーはモンさん(XR250R)やぶ汰くん(RMX−R)カエルクン(WR250F)と私(RMX−R)。一人で参戦することが多い中、林職は今回はなかなか賑やかなのです。Fタイヤの選択に迷ったが、キャンバーが多そうなのでレース前にBSのトゲタイヤに交換した。ミーティングが行なわれ今回の参加者は約50名。オートポリスの時よりは多いかな、くらい。しかしゲロ系エンデューロで名高いだけあってか、参加者全体のレベルは高く、いつも見かける遠方からのエントラントもチラホラ。

 

スタートはゼッケン番号順ということで固定ゼッケンと一緒に先頭でスタート。

ちょっとくらいついていこうと思ったが固定ゼッケンはあっという間に見えなくなった。暫く走ると盆地状になった場所で四輪の掘ったワダチにしたがって進んでいたら水溜り発見。このくらい大丈夫やろ・・・くらい思って進むとズプズプと沈みそうになりアクセル全開で脱出した。いきなりしくじって順位を落としてしまう。

いつも出だしが悪いのなんでだろー♪

 

 

この隙にボディクラフトさんや高木尊師に先行されたのでちょっと反省して無理に追い越さずにしばらく後ろを走り、ライン取りの勉強をした。スタート30分くらい経って前方にゼッケン16番と5番を発見、竜さんとNR王子だった。牧草地帯で追い抜きガレ場で抜かれたりを繰り返してしばらく3台で走っていた時に感じたことがあった。ガムシャラに走って抜いてもこけたら台無し・・・体力は消耗するしいいことがない・・・今年の夏頃はこんなレース展開が多くて失敗も多かったように思う・・・それで今回は抜かれてもいいから離されないように相手のライン取りを盗み、ミス無く一定のペースを守り相手の自爆を待つことにした。「どこまでも付いていきますぜ、旦那。」 

しかし実力差はあり、時間がたつにつれNR王子が視界から消えていき、竜さんとその後3時間にわたってバトルしたのだった。竜さんはジムで鍛え抜かれたスーパーボディと長身を生かしてガレ場と難所が安定している。竜さんに比べ丸くて足の短い私は牧草地帯はいいのだが、ガレ場で必死にバランスを取りながらイゴイゴ進む。普段は穏やかではにかむような笑顔の(失礼!(^^;))竜さんもレースは別、ガレ場でこけそうになった私の横からガシガシ抜いていこうとします。私も抜かれたくないものだから踏ん張っていると、私のバイクのステップが竜さんのバイクのスポークに絡みそうになったりして。ムフフフ♪(^o^)バトルは楽しい!!クレバスでは数名のライダーが落ちてエジキになっていました。その中にかえるクンの姿もありました。前輪は溝を越えているが、後輪が越えれずもがいていました。レース中だから助けるわけにもいかず素通りした。心の中で「リヤを引きずりあげろーがんばれよー♪」と思いながら。その先ではアバ○テージュのステッカーを貼ったWRのリヤフェンダーが落ちていました。一応踏まないように走りました。彼は今ごろフェンダーのない状態で走っているのか・・・と思うとなぜかおかしくなり、なりれいさんの笑顔が脳裏に浮かぶのでした。

 

 

スタートして2時間半くらい経った頃だったか、竜さんにあわせてピットイン。

タカキレーシングの江口さんに給油してもらい、アミノサプリを飲む。私は一回のピットインで周回していたが竜さんは途中もう一度ピットインし、その隙に抜いたはずが何時の間にか前に出られていて「アレレー?」なんてこともあった。ライン取りの妙、だろうか。

ピットを通過する時、ぷくぷく団の三男、M本くんに会った。彼はまだレース中盤だというのにすでに着替えており爽やかに満面の笑みで私に手を振ってくれた。以前の彼には絶対出来かった行動である。そして目の周囲が微妙に赤かった。阿蘇の青空の下、こんなところに養○の瀧はないはずなのに(笑)

レース中に顔が赤いのなんでだろう〜〜♪ 

レースも終盤、難所はあるものの渋滞はなく全体的にハイスピードな展開、こんなトライは初めてかも。ススキの生えたキャンバー路面で竜さんがワダチにはまっているのを発見、けっこうしっかり極まっているようだ。バイクを揺さぶって脱出しようとしていたので、前に目星をつけておいたラインから抜いて前に出た。「しばらくそのままはまっててくれ〜〜。」ここからもあくまで一定のペースを保ち、走っていたが疲れが出てきて転倒回数が増えてきてキャンバー路面で滑り落ちた隙に再度抜き返されてしまった。その隙にパンペーラを駆る中小原さんにも抜かれて抜き返そうとするがベストラインを走られてなかなか抜けない。そうしているうちに竜さんは視界から消えてしまった。ああ、もはやここまでか?

ラスト1周も残り半分、左にキャンバーターンのヒルクライムでやっと中小原さんをパス、牧草地帯を全速全開で竜さんを追いかけたが追いついたのはチェッカー10m手前でした。ああー悔しい、でも緊張感ある楽しいレースでした。

レース終了後、ストレッチを欠かさないという竜さんはおもむろに腕立て伏せを始めた。すごいなーと感心して見ていたらそれを真似しているNR王子がいた(笑)

 

レースの結果は11周で総合10位、E−250クラス8位という結果で長崎以来、総合ポイントゲットできた。

林職ではモンさんが9周走って30位、おまけにWONETのCクラスポイントゲットで56位にランクイン。やぶ汰くんがリタイヤ癖から脱出、7周走って37位、かえるクンがWONETシリーズの洗礼を受けながら3周で47位という結果でした。気になるCクラスのトップ争いはボディクラフトさんがバラさんと熊森さんを抑え、見事年間チャンピオンに輝いたのだった。

なかなか楽しいコースだったがとりあえず、今回で7年間続いたトライエンデューロは終了。

初めて出たゲロ系EDがトライだったので思い出もあり残念だが、またしゃっちょさんがいつか楽しいレースを開催してくれるだろう。