第8回 阿蘇オープンエンデューロ
〜初チャレンジAOEの巻き〜   

たいちぇん記

昨年の秋頃、今まで乗っていたDT200WRを壊してしまい、中古車さがしがきっかけで北九州のダートバイクZIMというお店を知った。そこでたまたま居合わせた主催者の本田さんと話す機会があり出場を勧められた(ような気がする)。
お店の常連さん達の会話にも度々「AOE」が登場していたし、お店の社長の水上さんに「出てみないと何も分からないし語れない。」との言葉に背中を押された(ような気がする)。それで「何でも経験じゃ〜。」とエントリーすることにした。

平成14年1月12日(土)
午前11時起床。昨日のスノーボードでくたびれた身体を起こす。昼飯を済ませ準備をして家を出たらすでに14:00だった。
高速道路を料金節約のため、南関ICで降り下道で会場の御所オートランドを目指す。矢部町のスーパーで明日の朝食と今夜の酒のつまみとアルコール類を購入し真っ暗な田舎道をひた走り到着したのは19:00だった。
ここで友人のトライアル・ジャンキーくん(通称寅雀くん。XR250R)とその仲間の方々(げんさんやK−OFFの人たちとは初対面)と合流。そのお友達が製作したキムチ鍋をいただき酒を飲みながら夜は更けていった・・・。あちこちのトランポやテントから談笑する声が聞こえレース前日だというのにお酒がすすんだ。(寒いのでひたすら飲んでいた)
空気が澄んでいるので星がすごくきれいに見えしばらく空を眺めていました。

1月13日(日)
7:00起床。車の中で寝ていたので少しカラダが痛い。受付と車検を済ませてライダーズミーティングが行なわれた。
主催者からオープンエンデューロなので公道で事故のないようにと注意があった。周囲を見渡すとかなり遠方から来ている人が多い。埼玉、品川、名古屋。愛媛、広島・・・すごいなぁ。
それと外車が非常に多い(KTM ガスガス ハスク フサベル・・・)チームレアルエキップやモトクロス国際A級も!
地元九州からもいろんなレースで見かける人たちが来ており大きな大会なんだな、と思った。

9:10スタート。天気はどんより曇っていて今にも雨が降り出しそうだが持ちこたえている。私のゼッケン番号は81番、後ろから数えたほうが早い(全部で134台出走)スタート前は緊張したが深呼吸してスタートした。モトクロスコースを抜けてヒルクライムでスピードが足らず失速、転倒。その後ろからKTMがフロントタイヤを踏んづけて通り過ぎていった!いきなり転倒かよ・・・。
下までバイクを下ろして周りを見渡すとすぐ横にエスケープルートが設けてあった!そちらを利用してクリアー。
ヤブコギちっくな狭い下りを降りると約1kmにわたる川渡りが待っていた。ここは渋滞になっていて芋洗い状態だ。
私の2〜3倍の値段はするであろうtmやKTMが右に左にバッタバタ倒れる様子はかわいそうを通り越して壮観ですらあった。
エンジンからは蒸発した湯気が立ち上り、温泉が沸いているのか?と思うほど白くむせていた。ゴーグルもメガネも真っ白。ここを早く抜けないと先行した寅雀くんに追いつけないと思った私はアクセル開け開け、ヨロヨロしながらなんとか十台位抜くことに成功。
舗装路から林道に向かう。ここはMAX80キロ出そうなハイスピード林道で他県ナンバーの外車に何台か抜かれた。林道から牧草地帯を経由して1周終えてチェックポイント通過した。

2周目、少しルートを覚えて川以外はペースが上がる。林道も自分なりにガンガン飛ばした。小川渡りセクションで寅雀くんのME08を発見した。止まっている、様子がおかしい。声をかけたら川のちょっと水深の深いところで転倒して、エンジン内に水を吸い込んだらしい。「がんばれ〜。」とだけ声をかけて立ち去った。

3周目に入る。ここまで1周45分で周回している。ここでトップグループにラップされた。ピットでは見知らぬ人がガソリン補給してくれて嬉しかった。その3周目の川渡りを過ぎて舗装路に出たところでアクシデント発生。リヤタイヤの空気圧落としすぎたようでパンクしている。やばい・・・。たまたま通りかかった主催者に空気入れ借りてパンパンになるまで空気を入れて再スタート。
ガレた場所はあまり飛ばさずタイヤの空気を温存しながら1周走りピットイン。チューブ交換した。光安さんに手伝ってもらったので15分位で復帰できた。大幅にタイムロスしたが水分も補給して休養十分、4周目に突入。
だんだんワダチが掘れて走りにくくなってきた。5周目、川であの有名なラーメン屋さんがパンペーラで私の前を鮮やかに通り過ぎていった。見とれていたら前方からこぶし大の石が腕を直撃!痛かったぞ・・・。
6周目に突入。走り5時間経過まであと30分弱。ナントカ6周完走したい。こけない程度に飛ばせるところはなるべく飛ばして、なんとか10分前にゴールラインをくぐることができた。バイクも人間もドロドロ、でも5時間の長丁場を走りきったという充実感でいっぱいだった。レース全体としては近年稀にみるハイスピードレースだったらしい、関東や関西の速いライダーがかなり入賞していたようだった。私の結果はゼッケンと同じ81位でした(^-^)パンクが悔やまれるが最初の目標がまず完走することだったので大満足です。
次の目標として、今年はWONETシリーズのエンデューロを中心に出来るだけ参戦していきたいと思ってます。